大豊商店街

 愛知県東部にある豊橋市のまちなかにある「水上ビル」の愛称で親しまれているビル群、その中核を占めるのが「大豊商店街」です。オリンピックイヤーの昭和39(1964)年12月、9棟からなる大豊ビルが完成、世にも珍しい用水路の上の商店街が誕生しました。その後、川下に豊橋ビル、川上に大手ビルがそれぞれ建設され、昭和42年ごろ現在の水上ビルの形が出来上がりました。

 一時はシャッター街に落ち込んだ商店街も、独自イベントの開催や駅前の再開発とともに、ここ数年で空き店舗は減り、新旧個性豊かな店が軒を連ねる魅力的な場所になっています。そして2024年12月、ついに還暦を迎えた大豊商店街。20年先を見据えて歩みを進めています。

 これまでの大豊商店街でのイベントはこちらからご覧ください。

大豊商店街の歩み
[1949-2024]

1888牟呂用水完成
19456月19日~20日 豊橋空襲
深夜から未明にかけての空襲で市街地の90%が焼失。駅前にあった狭間小学校も全焼、
のちに廃校
8月15日 太平洋戦争終戦
焼け野原になった駅前に闇市や露店が立つ
19493月1日 豊橋市民市場協同組合設立
初代理事長・山本岩次郎が龍拈寺界隈の露天商を取りまとめて組合を作り、200円の日掛け
貯金を始める
6月5日 豊橋駅着工
戦後、豊橋市民の共同出資により、全国初の民衆駅として豊橋駅がつくられた
8月1日 狭間小学校跡地(700坪)を買収
19502月16日 地鎮祭
8月4日 上棟式
9月6日 大豊協同組合と名称変更
19511月20日 だいほうマーケット開店
58店舗からなる木造の雑居マーケットが大豊商店街のはじまり
19535月22日 大豊納税貯蓄組合発足
9月25日 昭和28年13号台風来襲
牟呂用水が流れ込む三河湾沿岸部が破堤し、甚大な被害を受ける
10月1日 大豊青色申告会発足
195411月12日 納税貯蓄組合が表彰される
19553月31日 皇太子殿下来豊(現・上皇陛下)
19566月7日 狭間プールスタンド上棟式
山本理事長が河合県議に仮営業所として水路使用を申し入れる
19573月4日 納税貯蓄組合が表彰される
19594月8日 皇太子御成婚記念売出し
9月26日 伊勢湾台風来襲
明治以降、日本の台風史上で最大の被害をもたらした記録的な暴風と高潮だった
19605月26日 大豊改築準備委員会発足
12月15日 10周年記念大売出し
19611月19日 二宮神社御分霊を御守護神として祀る
1月22日 10周年記念式典
5月31日 大豊ビル建築申請を行なう
6月1日 防火建築街区造成法公布
19622月28日 防災建築造成計画年度内着工保留と決定
12月16日 河合市長が市議会全員協議会で大豊街区整備の基本構想を発表
196312月7日 愛知県知事より水路使用許可下りる
12月14日 六合建設KKと仮契約、直ぐに着工
19641月17日 起工式
2月17日 名鉄と契約調印
だいほうマーケットの土地を名鉄に譲渡、大豊ビルの建設費に充てる
3月18日 用水路の通水に成功
11月23日 9棟の大豊ビル建物本体引渡し
12月10日 開店神事の後、開店大セール
1968名豊ビル開業
2004「sebone」スタート
水上ビルを豊橋の街の背骨に見立てた都市型アートイベント
201412月10日 二宮神社にて大豊ビル50周年 「誕生祭」敢行
20152月15日 DAIHOU Journal創刊 「20年生き延びる宣言」
6月13日 第1回雨の日商店街開催
20168月11日~10月23日 あいちトリエンナーレ2016開催
2018豊橋市ストリートデザイン事業開始
201910月20日 DAIHOUつながるマーケット
コロナ禍でも店と人がつながるための小規模イベントとしてスタート
202110月9日 まちなか広場オープン
11月27日 豊橋市まちなか図書館オープン& emCAMPUS完成
20226月4日・5日 雨の日商店街と同時に、まちなかアンティークマーケットをまちなか広場で開催
10月15日 三遠ネオフェニックスとホームタウン商店街協定を締結
20236月3日 DAIHOU Journal #9 発行
「シン20年生き延びる宣言」
202412月10日 二宮神社にて大豊ビル60周年 「還暦祝祭」敢行